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十和田という街
たまたまだったのかもしれないが、滞在中の青森は気温が25℃を上回ることはなく、肌寒くすら感じた。

どこまでも行っても緑が多く、移動中はエアコンを消して窓を全開にして空気を楽しんだ。

十和田市の花火は、延期になっていた。

それを知ったのは、宿の夕食をキャンセルして渋滞とも人気とも無縁の会場に辿り着いて車を停め、さらに不安になって携帯でホームページをチェックしてからである。

確かに、当日は大雨洪水警報が出ていたが、開始3時間前には止んでいた。

むしろ、晴れ間さえ覗いて自分の晴れ男っぷりを誇らしくさえ思った。

これといった延期の張り紙も貼りだされていなかった。

でも延期は延期。

翌日は岩手県の盛岡に宿を手配してあるから、とてもじゃないけど来ることはできない。

しかたがないから、十和田市で何かを食べて帰らなければならない。

そこで、ナビタイムの登場である。

さっそく調べると、さすがに市街。いろいろな店がある。郷土料理的なものは、弘前ですでにいただいてしまってもう充分。

ここは、敢えてフレンチを狙う。

が、お盆休み。

仕方なく、口コミ評価の高いイタリアンのお店へ。パスタだったら、十和田で一番おいしいと書いてある。

そこで待っていたのは圧倒的な衝撃だった。

メニューに書かれたうんちくによると、店主はこれまで何十万、何百万、いや、何千万食ものパスタを作り続けてきた。そしてたどり着いたのが、

そうか、この味かぁ〜。

昔、純喫茶のようなお店で食べたナポリタン的なやさしい味と柔らかい麺。ボクの中では家庭的スパゲティのスタンダード。

それでも若者や家族連れでにぎわうお店は、確かに十和田でNo.1のお店なのかもしれない。

帰りは真っ暗な道を宿へ向かい、途中のローソンに立ち寄った。

ドアを開けた瞬間、何かが大量に動いた。

コオロギである。

尋常な数ではない。踏まずに歩くことは不可能に近い。店内でかごに地元の酒を入れてレジで待っていたら、小さいのが一匹紛れ込んでいた。

失礼なやつだ。

ニガテな人は、気を失うかもしれない。



気を取り直して宿に帰り、ようやくお酒を楽しんだ。車の旅は禁酒を強いられるのが辛い。



翌日は霧の十和田湖へ。

ここはヒメマスで有名らしく、そこらじゅうで売っていた。



ボクは本来、鮎の塩焼き派であり、見かければ全国どこでも、よほどの理由がなければ買って食べる。相場は500円〜600円で、それは十和田湖でも同様だった。

しかし、今回はさすがにヒメマスにチャレンジ。



齧りつくと、身も味もサーモンのようである。なるほど、これはうまい。


まったくの余談だが、青森は全般的によそ者に対する耐性が薄い気がする。

ユニクロでもローソンでも屋台でも、何かを買うとき、こちらが標準語だと分かるとほんの僅かながら警戒や畏れのようなものを感じた。

岩手ではそういう気配をほとんど感じなかったので、これは青森に独特の気質なのかもしれない。

つづく
| ぶらりジャーナル | 02:22 | comments(0) | trackbacks(0) |
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