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小説『スカイ・クロラ』
映画公式ページ※サイトのTOPにネタバレあり。

著者:森博嗣

期待度:☆☆

今年の夏に押井守による映画化が決定している小説。おもしろい
と薦められたので、まったく興味がないながらも読むことに。
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感想:☆☆☆☆(安く買えるならシリーズを全部読みたい)

おそらく、期待値が低かったからこその☆4つでしょう。しかし、
確かにおもしろい。

舞台となる世界は戦争の最中で、主人公は戦闘機のパイロット。
ただし主人公が所属しているのは国ではなく企業です。戦争の道
具となることで給料をもらって暮らしている。

戦争の背景や戦局も知らされず、また知ろうともせず、所属して
いる基地からの命令に従って飛び立つ。死が日常化した世界で、
「いつか僕も死ぬんだろう」という淡々とした死生観を持って毎
日を過ごしている。

この辺の設定は『エリア88』に通じるものがありますね。しかし
それ以上にこの主人公の心境のリアルさ。

「一般に、飛ばない人間は、武器のカタログデータを重視し、飛
ぶ人間は、操縦桿の軽さを第一に考える傾向にある。前者は、パ
イロットの腕のせいで飛行機が落ちると本気で心配しているし、
後者は、飛行機の性能のせいでパイロットが死ぬことをいつも恐
れている。このギャップは、飛行機が初めて空を飛んだときから、
広がりこそすれ、狭まったことはない」

こんな調子がずっと続くので、「この著者は本当に戦闘機乗りだ
ったのでは?」と考えてしまうほど。

ただ、途中でワケの分からない単語が出てくるんですよ。
「キルドレ」。

しかもどうやら、物語の根幹にある重要なテーマらしい。ところ
がそれに関する情報が一切出てこない。

「あー、ちゃんとシリーズを通して読んでないと、理解できない
のかぁ」

と思ったら、実は伏線だったというか。実はこの小説は、SF的な
ミステリーだったというか。最後にはバシッと謎が解明されます
が、結構深い読後感を与えられます。

ただ、やっぱりSFだったりミステリーだったりするから、重厚な
雰囲気はないんですよね。良くも悪くもアニメ的というか。

『エリア88』や『甲殻機動隊』が好きだった人にはおすすめでき
ます。あと、映画の公式ページに「キルドレ」の解説がいきなり
出てきますから、この本を読むつもりならサイトは開かないほう
が得策です。
| やちき式レビュー | 18:33 | comments(0) | trackbacks(0) |
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